ビールを研究した文豪、森鴎外

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矢野竜広

ビアエッセイスト。1980年生まれ、東京都出身。コピーライター、放送作家を経て2013年、妻の故郷である鳥取県に移住しフリーライターに。著書に『ビールの図鑑』『日本のクラフトビール図鑑』(ともに共著、マイナビ)、『山陰クラフトビール』(今井出版)などがある。山陰と世界のブルワリー探訪をライフワークにすべく活動中。

文豪と麦酒。繊細かつ大胆に文化をリードした明治期の文豪たちには、当時まだ一般的ではなかった舶来品のビールを先取って嗜んでいたイメージがあります。でも、あまりにも好き過ぎて学術的な実験までしてしまった文豪は、ただ一人しかいないと思われます。それは、幕末に石見国(現在の島根県)に生まれ、明治から大正期に活躍した文豪、森鴎外。

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